2012年11月01日
新概念「奉公主義」
新概念「奉公主義」
社会の内部的公平性や既存の財の分配を志向する考え方に対し、社会の対外的競争力や国力拡充を志向する考え方のこと。対象の官民を問わず、"公(国家社会)のために奉仕する"イメージ。ときに個々人(特に社会的弱者)の福祉を抑制することもやむなしとする。英訳Servism。
現状、寄附やボランティア、利他的非営利活動などは前者の考えに共感する人が主体となる傾向が強い。しかし、この奉公主義に基づいて個人の資源を公共に提供する、という動きを引き出す余地が大いにある。例えば科学技術開発、能力開発・教育、起業促進などについて寄附・出資・スキル提供などで参画することがその行動にあたる。
社会的テーマに、政府や議会を通すのと異なるルートで関与する人々の幅や規模を拡大する上で、この考えの受け皿となる施策を調えることが課題と言える。
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