2017年09月09日

\万国のカナウチストよ団結せよ!!/ 「カナウチス党宣言」

「カナウチス党宣言」
2012年2月24日

前文
いま、我々 かな入力主義者「カナウチスト」は、ローマ字入力主義者「ローマジアン」によるかつてない圧迫を受けている!!いまや多くのPCのキーボードからひらがなが消え、誇り高きかな入力文明は衰亡の危機にある!!
カナウチスト諸君はこの趨勢を回天すべく、高らかにかな入力の合理性を叫び、不合理の帳に覆われているローマジアン達に導きの光を与えなければならない!!


第1条
かな入力は、打鍵数が少ない!!ゆえに合理的である。

――1音1打が基本であるかな入力と、1音2打が基本のローマ字入力を比べればその差は歴然!!我々はローマジアンによるやたらと多い打鍵音に誰もが苛立たせられない未来を望む!!


第2条
かな入力は、打鍵者の思考能力を最大限に発揮することができる!!ゆえに合理的である。

――未開なるローマジアン達は、思考と入力において「思考→言語(母語)化→文字/音声化→ローマ字化(+変則入力法(促音,小文字,"ぢ,づ"等)対応)→打鍵→確認・変換」という経路をたどることを強いられている!!我々カナウチストならば、ローマ字化と変則入力対応のステップに煩わされることなく、思考を直接的に表現することができる!!


第3条
かな入力は、誤打とその修正によるロスが最小限で済む!!ゆえに合理的である。

――ローマジアンが誤打する場合と、カナウチストが誤打する場合とを考えよう。
ローマジアンは、基本的に1音に2打を必要とし、その2打目を誤った場合2打打ち直す必要が生じる場合がある。さらにローマジアンの入力は拙速な傾向があるため、誤打に気づくのが次の音を打ってからであったり、当該文節末であったりする。その時点から後退キーで誤打箇所まで削除するというのは、文明における損失と言わずして何であろうか!!
それに比べ賢明なるカナウチストは、1打誤ったら1打打ち直せばよく、打鍵ペースが緩やかであるため、また第2条で言及したように余計な思考回路を使う必要がないため誤打や誤変換の認識も速やかである。なんと文明的ではないか!!


第4条
かな入力は、英文入力にも好影響をもたらす!!ゆえに合理的である。

――一部の邪なるローマジアンは、「ローマ字入力はアルファベットだから英文入力もしやすい」という邪説を吹聴することがあるが、これは以下の理由から誤っている!!

第1に、日常語感とローマ字語法と英語音の甚だしい混同をもたらすことである。顧みてもみよ!!我々の言語には多々の外来語が含まれ日常語感、ローマ字語法、英語表記がばらばらな場合があるのだ。
例えば、"simulation"という語である。日常語感としては「シミュレーション」であり、カナウチストはこの通り入力すればよい。英語の場合は英語音を想起し「simulation」だ。しかしローマジアンならどうか。日常語感「シミュレーション」を脳内でローマ字変換して「simyure-syonn」(ああ例示的に入力するのも禍々しい...)、この語法を覚えてしまっては英語の表記や発音を攪乱してしまうではないか!!よもや巷に聞かれる「日本人は英語が不得手」説はローマ字入力が元凶なのではないか!!

第2に、打鍵者の日本語と英語の切り替えが曖昧になることである。聡明なるカナウチストは、英文入力の場合は明確に思考と入力を英語モードに切り替えるのである。対してローマジアンは、普段からアルファベットを使っているがために思考と入力の切り替えに微妙さが生まれてしまうのではないか!!


結文
以上より、かな入力がローマ字入力に比してはるかに合理的であることは論をまたない!!
我々はここにかな入力の正統性を高らかに宣言し、万国カナウチストの団結を呼びかけるものである。
そして、不運にもローマ字入力に囚われし同胞たちに、かな入力という文明の光を、温かく差し伸べるものである。
いざ、理想に満ちたかな入力主義社会へ!!
かな入力とカナウチストに栄光あれ!!


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Posted by 山本泰弘 at 15:37│Comments(0)【発表・演説】
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