2015年12月26日

また19世紀後期にまつわる本を買ってしまった‬…②アンデルセン&森鷗外『即興詩人』

【連載】"――‪#‎また19世紀後期にまつわる本を買ってしまった‬……"
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②ハンス・クリスチャン・アンデルセン 原作、森鷗外 訳『即興詩人』
(青空文庫) http://www.aozora.gr.jp/cards/000019/card4376.html
安野光雅 口語訳『即興詩人』、2010年。
http://www.amazon.co.jp/dp/4634150107

アンデルセンの原作を、森鷗外が原作を超越するほどに「神訳」したと言われる伝説の物語。文語版の書き出しは

「羅馬(ロオマ)に往きしことある人はピアツツア・バルベリイニを知りたるべし。こは貝殼持てるトリイトンの神の像に造り做(な)したる、美しき噴井(ふんせい)ある、大なる廣こうぢの名なり。」…!

高校古文のスキルが甦って"読める、読めるぞ!私にも文語が読める!!"ってなる。(口語訳版もあります)


伝説①:森鷗外は、軍医としての勤務の余暇を使い、約9年かけてこれを翻訳した。さすが鷗外先生!公務員と執筆業の両立を平然とやってのけるッ!そこにシビれる!あこがれるゥ!

しかも博覧強記の鷗外先生は、異国情緒を表現すべく「傳奇(ドラマ)」、「薄葉鐵(トルヲ≒ブリキ)」とかの中二心をくすぐられる表現を全編にわたってちりばめてらっしゃる…!


伝説②:だがその中身は今で言うギャルゲラノベ(いい意味で)。幼くして親を失い天涯孤独な身の上となった少年が自らに秘められた才能を開花させつついろんなタイプの女の子と出会っていく…とかそれなんてギャルゲ&ラノベ\(^o^)/

ちなみにヒロインのタイプは、1)幼馴染、2)歌姫、3)お嬢様→シスター、4)人妻、5)貧困&盲目 …!(なお男性キャラはライバル的貴公子とか異郷の画家の青年とかが登場♂)

アンデルセン先生の先見性ぱねぇ…


伝説③:主人公の成長とともにその舞台としてイタリアの名所旧跡を巡っていくストーリーは、明治大正の高等遊民(≒高学歴富裕層ニート)たちに「聖地巡礼」ブームを巻き起こしたらしい!

「聖地巡礼(現代的な意味で)」!伝説②のおかげで大正浪漫がこのざまだよ!






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