2012年12月01日

“うわっ…私の投票、ムダすぎ…?” 目次・イントロ

“うわっ...私の投票、ムダすぎ...?”とならないための投票ガイド


【目次】

Q.①政党と人を選ぶの?

Q.②どの情報に頼ればいいの?

Q.③結局どのメディアがいいの?

Q.④どの党も気に入らないんだけど(>へ<

Q.⑤応援してる政党が、自分の選挙区では当選しそうにないとき、どうすればいい?



【本書コンセプト】

 “投票には必ず行こう”・“しっかり選ぼう”とのメッセージが飛び交う選挙ですが、実はその見方・選び方をアドバイスする情報はわずかです。選挙での選び方は、それぞれの人が経験によってわかっていく、ということになっていないでしょうか。

 選挙権を得たばかりの人が、標語通り素直に選んで投票したのに、後で年配の人に“そんな投票はムダだ”・“こうすればよかったのに”と上から目線で言われる。経験のある人のみが選び方をわかっており、真の選挙戦に関われるというのは不条理な話です。

 これまで「経験」・「感覚」と見なされてきた情報を、文字にして特に選挙初心者へ届けたいというのが本書の目指すところです。



【選挙の情報を得るのに便利なWebサイト】

・政治山 http://seijiyama.jp/
・NHK 2012 衆議院議員選挙 候補者紹介 http://www3.nhk.or.jp/senkyo/
・Google 選ぼう 2012 http://www.google.co.jp/landing/senkyo2012/
・Yahoo!みんなの政治 http://seiji.yahoo.co.jp/
・Wikipedia 第46回衆議院議員総選挙 http://bit.ly/Zszf6X



※本書の出版・誌面掲載・教材利用などに関して、幅広くご提案をお受けします。著者までご連絡ください。


※無断転載・複製、ならびに故意に意図をゆがめる形での使用を禁じます。


2012年12月12日 発行





【著者プロフィール】

山本泰弘 http://yamamotoyasuhiro.tsukuba.ch
京都大学大学院 地球環境学舎 修士2年 在学中。
国会議員政策担当秘書資格 保有。

学部にて国際関係学を専攻し、政治学を副専攻。
大学院では環境学と公共政策の双方を究める。
政策・環境・国際の自称トリプルメジャー。

修了年次だが進路はいまだ未定である。(2012年12月12日現在)  


2012年12月01日

“うわっ…私の投票、ムダすぎ…?” Q.①政党と人を選ぶの?

“うわっ...私の投票、ムダすぎ...?”とならないための投票ガイド


Q.①政党と人を選ぶの?


A. 国の選挙(国会議事堂に行く人を選ぶ)は、政党を選ぶチーム戦(「比例代表」)と、各地で立候補した人の中から誰かを選ぶ個人戦(「小選挙区」)の2種類があり、それぞれに投票します。投票所では2回用紙を渡されます。

(これとは別に、辞めてほしい裁判官を選ぶ選挙(最高裁判所裁判官国民審査)や、都道府県や市町村の選挙を一緒の機会に行うことがあります。)

今回は、国会議事堂の建物のうち左側で、より強い力を与えられている「衆議院」の選挙です。

チーム戦(「比例代表」)はすべての政党(ただしあまりにも無名なのは無理です)から選べますが、個人戦(「小選挙区」)のほうはその地域に立候補している人の中からしか選べません。

"この政党に入れようと思って投票に行ったけど、自分の地域ではその党からの立候補者がなく個人戦は白紙にしてしまった"ということがないよう、新聞やWeb、選挙用掲示板などで確認しておきましょう。


  


2012年12月01日

“うわっ…私の投票、ムダすぎ…?” Q.②どの情報に頼ればいいの?

“うわっ...私の投票、ムダすぎ...?”とならないための投票ガイド


Q.②どの情報に頼ればいいの?


A. まず、絶対に公平な情報はないと言っていいでしょう。テレビも、新聞も、ネット記事も、それを作っている人がおり、みんなそれぞれの見方に基づいた伝え方をしているからです。

 でもだからといって全て信用できないというわけではありません。その番組や記事を作っているのはどんな人や会社か、ということを推理した上で見たり読んだりすればいいでしょう。

 例えば、有名な新聞の記事を書いているのは新聞社の社員、つまり超優良企業の高給サラリーマンです。仕事がなくて貧しい生活とは無縁でしょう。また、匿名のブログや、掲示板・動画への書き込みは、書き手が誰か知られないので攻撃的・過激なものになりがちです。こちらにはネット社会に深く入り込んでいる人の見方が色濃く反映されます。

 ただ一つの情報源を信じ込みすぎることなく、いろいろな情報について作り手と内容をセットにして考えるのがちょうどよいと思います。


  


2012年12月01日

“うわっ…私の投票、ムダすぎ…?” Q.③結局どのメディアが

“うわっ...私の投票、ムダすぎ...?”とならないための投票ガイド


Q.③結局どのメディアがいいの?


A. これを書いている私ができるだけ公平に順位を付けるとするなら、次のようになります。

①NHKニュース:
政治経済の動きを冷静に伝えているのがNHKです。視聴率が会社の生死を決める民放と違い、NHKは人々の注目を集める刺激的なニュース番組を作る必要がないからです。

②各党の政策の比較ができるWebサイト(「政治山」など):
政策の比較は、情報を発信する人によるアレンジがさほど加わらないので、その分信頼できる情報源と言えます。ただし政策の並び順や、表現の仕方で見る人の考えをさりげなく誘導していることもありますが・・・。

③各政党のHPやパンフレット:
これらはどの政党も自分たちのアピールをしていることが明らかなので、その前提で見比べると判断材料になります。昔の選挙では、政党の約束はその後守られたかどうか気にもされませんでしたが、今は約束が果たされたかどうか厳しく問われる時代になり、政党もいい加減なことは言えなくなりました。

④新聞報道:
書いているのはどんな人か・どんな会社か、ということを踏まえた上で見れば、新聞報道は十分信頼できるでしょう。各新聞、どの政党に近い考えを持っているかけっこう分かれているので、おすすめはいろいろな新聞の記事が出てくるGoogle Newsをチェックしたりそこで新聞社ごとの違いを見たりすることです。

⑤民放ニュース:
発信者の影響が大きいのは新聞報道と同じですが、テレビの場合は視聴者の関心を引こうと映像の撮り方や編集・演出によってより刺激的な伝え方となっているかもしれません。


周りの人々やWeb上の評判も耳や目によく入ってきますが、それに流されることにも気をつけましょう。人それぞれどんな考えかは別々ですし、言ったり書いたりしている人も周りや雰囲気に話を合わせているだけかもしれません。自分の感覚で選ぶことが、選挙というものです。


  


2012年12月01日

“うわっ…私の投票、ムダすぎ…?” Q.④どの党も気に入らない

“うわっ...私の投票、ムダすぎ...?”とならないための投票ガイド


Q.④どの党も気に入らないんだけど(>へ<


A. いやー・・・その気持ち、よくわかります。。。

 その気持ちに正直になれば、"選挙とかどうでもいい!"・"白紙で投票してやるぜ(キリッ"としたいところですが、それは思いとどまりましょう。これらの行動は、せっかく投票のことを考えたあなたの意思を、100%ムダに(考えようともしない人と同じに)してしまうのです。

 こう考えましょう。それぞれの政党の、どこがどれくらい気に入らないかをマイナスポイントで表し、比べるのです。この際人柄は後回しにして、政策についてどうかを見ましょう。

新聞やWebサイトで、各党の考えが並べられた記事があるはずです。それを見て、〔A.絶対に嫌な党(-100)〕<〔B.ウザい党(-70)〕<〔C.ないほうがいい党(-30)〕<〔D.微妙な党(-5)〕のように順位付けし、マイナスの中でも少しでもマシな党を選びます。小選挙区(個人戦)の立候補者によってDが選べなければC、DもCも選べなければBにします。

 なぜなら、投票しなかったり白紙で投票したりするのは「±0」ではなく、他の(わけわからない)人たちにA(-100)かB(-70)かC(-30)かD(-5)かをまるっきり任せてしまうことだからです。他の人たちはただなんとなくAを選ぶかもしれません。万が一にも1票差でそうなったらめちゃくちゃ悔しいから、マイナスでもマシなのを選ぶのがいいのです。


  


2012年12月01日

“うわっ…私の投票、ムダすぎ…?” Q.⑤応援してる政党が、

“うわっ...私の投票、ムダすぎ...?”とならないための投票ガイド


Q.⑤応援してる政党が、自分の選挙区では当選しそうにないとき、どうすればいい?


A. 今の選挙のルールは、小選挙区(個人戦)はもともと強い政党が有利になるようにできているのです。だいたいの地域では民主党vs自民党の争いになって、その他の政党は(よほど有力な人が立候補しなければ)それらよりかなり少ない票しか取れないのが普通です。そういった予想情報は地元の新聞やテレビで報じられますし、Wikipediaなどでも過去の選挙結果を探せます。

 その段階で、自分の応援している政党の人が小選挙区(個人戦)で勝てそうにないと思ったら、・・・ひとまずその人はあきらめましょう。その代わり、比例代表(団体戦)でその政党を選ぶのです。こちらは地域を超えて広い範囲の人々の投票がカウントされ、それほど強くない政党への投票も、各地の票がまとまって議席ゲットにつながるかもしれません。(ニュースにも名前が出ないようなマイナーな政党はちょっとムリです。) 

 では小選挙区(個人戦)はどうするかというと・・・。「どの党も気に入らないんだけど(>へ<」の答えにもあったように、勝ちを争っている人のうちで誰が"まだマシか"(マイナス度が小さいか)を考えて選びましょう。

 A(強い)・B(強い)・C(弱い)の3人の選挙で、一部の人が自分の気持ちに素直にCへ投票してしまったがために、それらの人たちにとってまだマシなBではなく、逆の考えを持つAが当選した、という例はいくらでもあります(特に2000年のアメリカ大統領選は悲劇的です)。

 弱い者の味方になるのは普通はよいことですが、この小選挙区(個人戦)ではそれがムダになってしまうことが多いのです。。。


  


2016年08月20日

"うわっ…私の投票、ムダすぎ…?"とならないための選挙ガイド@東北公益文科大学

2016-06-28 "うわっ…私の投票、ムダすぎ…?"とならないための選挙ガイド@東北公益文科大学

 2016年6月28日、東北公益文科大学コワーキングスペース「UNDERBAR」にて、有権者となって間もない学生をメインターゲットとした公開講座「"うわっ…私の投票、ムダすぎ…?"とならないための選挙ガイド」を開催しました。



〔案内文〕
来る選挙で初めて投票する若者を中心に、選挙の仕組みをわかりやすく解説し、イベント感覚で楽しむ見方を提供します。

語り手:山本泰弘(地方公務員・国会議員政策担当秘書資格者)
※公務員なので政治的に中立なことしか言えません。安心!(□_□+

テキスト(2012年版)
・大丈夫!あなたの一票は日本を変えません!
・池上さんの選挙特番まじぱねぇ
・あの日起きた選挙の悲劇を君たちはまだ知らない(2000年アメリカ大統領選の話)
・もし国会議員政策担当秘書資格者が日本で最有力の政治家との面会に遅刻したら(実話)
・※このイベントは監視されています(実話)


〔まとめ〕

①(政治をよく知らないから、よく知って投票する人に任せたらいいという本音に対し)
「若者は、すでに教育政策について十分詳しい。そのアドバンテージを活かし、まず各党の教育政策を見てみよう」

参考:政策比較表2016参院選【子育て・少子化・教育】 _ 政くらべ


②「選挙で話題になるテーマの多くは、日本が今後数年で取り組んでいくもの。(どの党に投票したかにかかわらず、)忘れた頃に"あっ、あのとき話題になってた件がこんな風に解決されてる"と気づくと社会の変化を感じられる」
eg.ブラック企業対策、子育て環境充実、地域活性化

参考:(2013年)【参院選 争点・総まとめ】ハフポストが訴えた「6つの争点」とこれまでの議論のまとめ


③「2000年米国大統領選挙のように、終わってみれば"あれは歴史を変える選挙だった"――ということが実はある。スルーするよりは一応でも参加しておくと、歴史の目撃者っぽくなれる」

参考:Facebookページ「池上彰の選挙ライブ」2016年7月5日


④「国会議員の秘書は、なり手不足(資格なくてもOK)。特に若者は歓迎される。地位は立派だけど、実は雑用尽くし。それでいて、国や社会を動かす側に立つ体験ができる」

参考:民主党アーカイブ 「政治の不思議」調査隊 第1回 「議員秘書ってどんな仕事をしているの?」